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８０ミリは偽国産オオクワガタ？

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■□□□□　　　　～８０ミリは偽国産オオクワガタ？～　　　　□□□□■

2013.9.28　発行　　　　　　第１１４号
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いや～。今年の採集の成果はさんざんでした。

樹液と灯火＾＾。

はずれ年なのか、皆さん不調なようで、プロ仲間でも「う～ん。。。」

個体が減っているわけでは無いと思うのですが、気候の関係で活動がズレて
いるのかも知れません。

ので、天然物は高騰！・・・いや業者間でも取引されていない状況です。

私も、オスは自分のブリーディング用で、譲れる数がありません。

ま～。あとは、材割でコツコツ（笑）

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　■８０ミリは偽国産オオクワガタ？
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ビジネスメルマガで配信した「国産オオクワガタ８０ミリアップの真実」。

皆さんどうも気になるようで、ご自分の飼育中のオオクワが「純国産」なのか
どうか、写真添付でお送り頂くのですが、鑑定屋ではありませんので、
ご勘弁ください＾＾。

と言いますか、色々メルマガでも以前より書いていますが、偽国産や交雑種は
かなり進化していますので、ほとんど見た目では判断出来なくなっています。

しばらく飼育してみて・・・。

何代か累代させて・・・。

初めておかしいとか、交雑種だとわかる・・・こんな感じです。

天然物か飼育物か・・・より見分けが難しいかもですね。

現在のバックグラウンドですが、外国産の輸入解禁時に非常に危惧されていた
「放虫」による野外個体の交雑化については、オオクワガタに関しては心配無い
と思います。

これは、国産オオクワガタの生態によるところが大きく、未だに自然繁殖した
交雑個体は見つかっておりません。

ただ、ヒラタに関しては見つかっております。

なので、オオクワ以外のクワガタに関しては交雑個体が野外で累代している
可能性はあります。

しかしながら、ほとんど見つかっていないことを考えますと、まず全般的に
大丈夫だろうと考えています。

むしろ、オオクワガタに関しては、飼育下での交雑が蔓延している状況です。

これは、多くの飼育家が行っていることではなく、ずいぶん前に極太と称される
大顎や体型が太いオオクワガタがもてはやされた時に、一部のプロブリーダーが
外国産のオオクワガタと国産オオクワガタを掛け合わせた交雑種を作出し、
国産オオクワガタと見間違うほど進化させた種を「オリジナル血統」として
世にばらまいた末裔の血統種が、その後、多くのオオクワガタ飼育愛好家が
手にするところとなり、本物の純国産種等との累代が続いた結果、蔓延して
しまったものです。

要するに、極太系のオオクワガタは、今や純国産オオクワガタではないとの
知識、認識は飼育家の間では当たり前になっているのですが、その後適当な
累代を経た個体や飼育技術でプロが国産に近づけた個体は、見分けることが
出来ずに、本物の国産オオクワガタと思って手に入れ飼育しているわけです。

その結果、近い遠いにかかわらず、先祖に外国産オオクワガタの血統を持つ
個体を純国産オオクワガタだと信じて飼育されている方々がかなりおられる
ようです。

そのような個体の場合、当然ながらそのＤＮＡを引き継いでいるわけですから、
時として異常な大きさの個体が作出されます。

いわゆる、８０ミリアップと言われる大型個体で、近年かなり多く作出されて
います。

それもいとも簡単に＾＾。

ただ、厄介なのは、それを逆手にとって、ショップ等のオリジナル菌糸ビン等の
宣伝に使われている事です。

もっと厄介なのは、プロであるはずのショップ自体が国産オオクワガタであると
信じている場合もあるのです。

いくら、菌糸ビン飼育が進化したとは言え、簡単に国産オオクワガタの８０ミリ
アップなんて作出出来ないことは、飼育剤の進化と歴史をよく考えればお分りに
なると思います。

外国産種が輸入解禁になる前にすでに菌糸ビン飼育はかなり進化しており、
簡単に７０ミリを超える個体を作出できるようになっていました。

長年野外個体を採集してきた方ならこれがどれほど凄いことなのかは、よく御存じ
かと思います。

その上で、かつては飼育期間をより長くする技法で、マレに８０ミリが作出できた
のです。

その後も、交雑種では簡単に８０ミリアップは作出できるのですが、国産オオクワと
なると滅多に作出されていません。

ところが、ここ数年、急に８０ミリアップそれも８２ミリとか８３ミリとかの
国産と称するオオクワガタが非常に多く作出されています。

しかも、菌糸ビン飼育で簡単に（笑）

もちろん、菌糸ビン飼育が国産オオクワガタにとって良い飼育法なのかどうかは
別の話です。

その辺りを飼育剤・・・いわゆる添加剤で補って菌糸ビンは進化してきましたし、
現在もそうです。

決して、大きさが大きくなる進化ではありません。

菌糸ビン・・・要するに菌床の作製過程を考えれば、マット飼育ほどの伸びしろは
もう無いわけです。

私はプロとして長年飼育に取り組んできましたので、飼育法、飼育剤の進化の過程や
飼育技術の進化をよく知っております。

ですから、８０ミリアップの真実を客観的とらえております。

今の現状が良いのか悪いのかはわかりませんし、８０ミリアップを作出されて
喜んでおられるならそれはそれで良いと思います。

前からメルマガでもお伝えしてきましたが、交雑極太も否定はしません。

なので、近年の８０ミリアップ個体も交雑極太も「芸術作品」だととらえています。

ただ。

純国産だと騙されている・・・。

オリジナル菌糸ビンの威力だと騙されている・・・。

こんな場合はいかがなものかと。

純国産オオクワガタを手に入れて飼育されたい方は、少々金額がお高くなりますが
信頼できるショップ等で購入されることをオススメします。

なぜ、「少々金額がお高くなる」のか？

ですが、国産オオクワガタの場合、累代が進むにつれてお安くなります。

なので、いくら信頼できるお店でも累代が進んでいる・・・又は累代不明の
個体は、交雑種である可能性は否定できないからです。

それほど蔓延しています。

ですから、Ｆ１とかＦ２辺りでないと純国産とお店も確信が持てないのでは？
と思います。

従って、個体の価値も高く、値段も高くなるというわけです。

又は、かなりお高いですが、天然物（ワイルド）を購入されるか、自分で
採集して手に入れましょう（笑）

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　■編集後記
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マットや菌糸ビンを交換した場合、使用済みのマットやオガが発生します。

捨てるしか無いのか・・・。

ってことで、よくご質問を頂きます。

あまり劣化がひどい場合は、捨てるしかないのですが、ドロドロになっていない
場合は、家庭菜園の肥料や土として使えます＾＾。

畑が無くてもプランターで充分作れますよ。

少し知識が必要ですので、難しいんじゃないか？

とか。

ベランダで作れるの？

って思われる方も多いですが、結構簡単に上手く作れます。

私は、自宅ではプランターを使用して作っています＾＾。

が。

実家では、私が出す「大量の使用済みマット」のせいで？おかげで？

じいちゃん、ばあちゃんが本格的にいろいろ作っています（笑）

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