オオクワガタ飼育で使用する菌種
菌糸ビン飼育の現状について理解しておきましょう。
オオクワガタの飼育方法の一つ、菌糸ビン飼育で用いられる菌の種類には
・カワラタケ・ニクウスバタケ・オオヒラタケ・ヒラタケがあります。
それぞれの特徴により、長所短所があります。
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■カワラタケ
自然界でオオクワガタはカワラタケに腐朽した台場クヌギに好んで産卵します。
これは採集に行かれた方ならご存知のようにカワラタケに覆われた朽木を割るとオオクワガタの幼虫が採れることが多く、材割採集の一つの目安になっていることからも比較的広く知られています。
しかし、菌糸ビン飼育の菌としてはあまり出回っていません。
それはカワラタケが他の菌よりも弱く、なかなか生産するのに手間がかかるからです。
私も経験がありますが、先ずカワラタケ菌を入手するのが難しいことです。
これはカワラタケ自体は見つけて持って帰れたとしても、実際に培養する場合他の雑菌が混じるとカワラタケ菌が他の雑菌に負けてしまい培養出来ません。
ですから培養に非常に手間がかかり、たくさんの菌床を作れません。
又、培養に30度前後の温度が常に必要な為、コスト的にも高くつきます。
しかしながらこのカワラタケには他の菌よりたんぱく質が多く含まれているため、オオクワガタを育てるには理想の菌床です。
非常に大きく育てられますが、温度管理も常に気を付けなければなりません。
このようなことから市場に出回ることは少ないようです。
カワラタケの菌糸ビンが非常に高く売られているのはこの様な背景とやはりオオクワガタが
一番大きく育つことからでしょう。
■ニクウスバタケ
このニクウスバタケもカワラタケと同じくオオクワガタが好んで産卵します。
山梨県では多く見られるそうですが、能勢ではほとんど見当たりません。
これも培養が難しく、産卵木や材飼育用として売っているショップはありますが、
菌糸ビンや菌床としてはほとんど出回っていません。
又オオクワガタの成長に関してはカワラタケほどではないと言われています。
■通称オオヒラタケ(ウスヒラタケ・ヒマラヤタケ)
菌糸ビンや菌床でよく聞く菌ですが、あくまでも通称です。
菌糸ビン飼育に使われているのは東南アジア産のヒマラヤタケです。
この菌は繁殖力が強い為、培養するのが簡単であることから菌床が大量生産され一般に売っているほとんどの菌糸ビンがこの菌によって作られています。
ウスヒラタケ ヒマラヤタケ
その為価格も手頃で多くのブリーダーも使用していますが、オオクワガタが成長する為の栄養素バランスがカワラタケやニクウスバタケほどでは無い為、大きく育つほど羽化不全が起こり安くなるところが難点です。
菌糸ビン飼育で育ったオオクワガタがすぐに死んでしまったり、繁殖しなかったりと弱いのはその為でしょう。
■ヒラタケ
これも菌床ビン飼育ではよく聞く菌でオオヒラタケと大きな差はありませんが、若干培養にかかる日数が遅いのと、菌糸の再生が遅いです。
又オオヒラタケと比べると私のデータでは大きくは育ちませんでした。
しかしながら、育ったオオクワガタは羽化不全も少なく繁殖も問題ありませんでしたのでオオヒラタケよりは安定していると思われます。
この様に菌糸ビン飼育における菌床には種類があります。
それぞれ長所短所があり、ショップごとに使う菌も違えば培養方法も違います。
しかし、ブリーダーが自分独自の菌床を安定して作ることは設備と手間からほぼ不可能です。
従って菌糸ビン飼育はどうしてもショップに依存になり、大きく育てる為に高価な菌糸ビンを購入することはやむを得ないのが現状です。
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