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人工蛹室はどれがベスト?!

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■■■■■オオクワガタを低コストで大きく育てよう!■■■■■
       
■□□□□   〜人工蛹室はどれがベスト?!〜  □□□□■

2005.9.23 発行     第20号
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いや〜。忙しい夏も終わりましたね!

また来年に向けてブリーディング?仕込み?の季節がやって参りました。

まっ。オオクワは一年中熱いということですね。


で。


今回と次回、最近凄くお問い合わせの多い「人工蛹室」と「次世代菌糸ビン」
について取り上げていきたいと思います。

今回は、今年かなりの頭数でディンプル回避の為の人工蛹室を使用した結果を
もとに、「人工蛹室」についてお伝えします。

次回は、話題の次世代菌糸ビンを取り上げてみようと思ってます!

では、どうぞ(笑)。

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 オークションでの産地偽装、雑種交雑について「是非メルマガで取り上げて
 叩いて欲しい」との情報提供や「安い菌糸ビンを使用して最悪の結果だった」
 「菌糸の危険性について取り上げて欲しい」と言う御報告などいろいろな
 情報提供や期待をお寄せ頂き、ありがとうございます。

 

 今後いろいろなコーナーを設けて取り上げて行くつもりです。
 で、現在は数回にわたり、「国産オオクワガタ〜雑種・交雑問題〜」コーナーを
 設けています。


 他の話題についても随時コーナー変更で取り上げていきますのでお楽しみに!



 ですが・・・。過去に取り扱った時同様、苦情は受け付けません(笑)

 が。

 泣き付き?(笑)には応じます。

 そういう性格です。

 ▼詳しくは過去のバックナンバーで!
 http://www.ookuwakan.com/mgback.htm
 





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 ■人工蛹室はどれがベスト??
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ハイ!。

皆様からたくさんお問い合わせを頂いております「人工蛹室」について
本年は、かなりの頭数で羽化させましたのでとりあえずの見解を御報告させて
頂きます。

先ず、人工蛹室についてですが、元々は、飼育下で蛹になった折、なんらかの
要因で蛹室が潰れてしまったり、ビンやケースといった硬いものを蛹室として
幼虫が一部使用した時にディンプルが多く発生することから、苦肉の策として
人工的に蛹室を作り、そこで羽化させることを目的にいろいろな方法が以前より
試されています。

ビンの底に蛹室を作った場合は、ディンプルを避けるために飼育ビンを逆さまに
したりすることから始まり、途中で蛹室が潰れた場合は、飼育ケースのミニに
濡れティッシュを敷き詰めて蛹室代わりのものを作って羽化させたりとさまざま
な方法で進化してきました。


ところが、近年。

ディンプルを人工的に避け、美しい型の個体に仕上げる為に、蛹室に異変が
無くとも人工蛹室で羽化させる飼育法に注目が集まっています。

現に販売目的の場合、使用することが当たり前的になっています。


そこで、当館では、本当に人工蛹室が有効か?又、どの方法がもっとも良いのか?
研究の為、本年は積極的に試してみました。


人工蛹室でもっとも知られているのが、園芸用のオアシスを使用する方法です。

その他に、ミニ飼育ケースにティッシュを敷き詰めて蛹室の形を作る方法や
木製の型を使用する方法、ウレタン材質のスポンジを使用する方法など
さまざまです。


で、実際のところどの方法が良いの?って言う前に、ディンプルを避けるために
人工蛹室は有効なのか?ってことなんですが・・・有効です!。


がっ。しかしっ。リスクを伴います。


当然ですね。


蛹になれば、動かさず、静かに羽化まで見守るのが基本です。

その基本を無視して、わざわざ、なんの問題も無い蛹を環境の変化にさらす
のですから・・・。


でも・・やはり・・仕上がりの美しさを人工的に手助けするには、人工蛹室は
不可欠なものとあらためて感じたのも事実です。



では、どの方法が一番良いのか?って事なんですが、本年は一応これはどうかな?
って方法も含めて、現在考えられる全ての方法で試してみました(笑)


では、発表です(笑)。


やはり、一番有効だったのは、ウレタン製のやわらかい人工蛹室でした。
これは、今年ぐらいからショップ等で販売もされています。

私が使用したのは、某メーカーから依頼された試作品ですが、その後ショップ等で
市販されている物を購入してみましたが、ほぼ同じものです。

このウレタン製の人工蛹室ですが、なんとディンプルはゼロ。☆もゼロという
奇跡のような結果でした。

ただ、まだ扱っているショップが少なく、流通していないように思います。



代表的なオアシスの場合ですが、自分でくり抜いて作る場合は、細心の注意が必要です。

なぜなら、チョットしたカスが残っていたり、水分を多く含ませすぎた場合、蛹室面に
凹凸や、摩擦、引っかかりが出来てしまいます。

その場合、せっかくの人工蛹室なのに、すべてそのせいでディンプル個体となって
しまいます。・・・おそろしい・・・。

ですから、しっかりとスプーンの裏面を使ったりしてなめらかな面を作り、水分調節で
その蛹室をキープしなければなりません。



また、その他の方法は、作るのにコツが要ったり、蛹室のキープが難しかったりと
オススメできるようなものは、まったくと言って良いほどありませんでした(笑)

よくクワガタ雑誌やいろいろなサイトで紹介されている人工蛹室ですが、ウレタン製と
オアシス製以外は、かなり高度なテクニックが実際には必要で、簡単と言うにはかなり
程遠いと言う感想です。

飼育初心者向けのクワガタ飼育本に紹介されている人工蛹室などは、実際にはかなりの
知識が必要っていうか・・・オイオイって感じです(笑)。


で。

当館の「人工蛹室」についての見解の速報と致しましては、先ず、ディンプルを回避し、
型の良い羽化の為には、少々のリスクはありますが、積極的に使用しても良いのでは。
・・・っと言うところです。

人工蛹室の材質については、ウレタン製又はオアシス製ですが、簡単なのはなんと言っても
ウレタン製です。

当館での結果が良かったのは言うまでもなく、蛹室として加工されているものは、
ほぼまったくと言って良いほど気を使う必要も無く、水分を含ませればあとは
たまの霧吹き程度で通常のミニケース内で羽化まで飼育できます。


皆さんも来年一度試されてみてはいかがでしょうか。

おそらく、もっと進化した人工蛹室が各ショップから売り出されるハですから・・・。





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 ■国産オオクワガタ〜雑種・交雑問題〜
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「国産極太系のオオクワガタは、なぜか外国産を扱っているショップで販売
されている」

・・・大反響でした(笑)

たくさんのメールありがとうございました。

内容を要約しますとほぼ以下のようなご意見です。

「そうですよね!私も不思議だったんです。名のある国産オオクワを扱って
いるショップや有名な大手のショップでは、極太や阿古谷を扱っておらず、
名前すら出てきません。
外国産ショップや知識の乏しい中途半端なショップでしか扱っていないんですね。
おかしいな〜と思ってました」
 ↑
これは、お送り頂いたある方のメール原文ですが、内容的にはここまで過激で
なくてもご感想は同じようなご意見でした。


ということで、極太国産オオクワは実は外産でした!

ってウソウソ(笑)。


要するに、当館が考えるに・・おそらく・・名の知れた国産オオクワショップは、
作り出した個体よりも、由緒正しい?!昔から生息、もしくは新たに発見された
産地血統に拘っておられ、脈々と続く本血統の純国産に拘っておられるのだと。


っていうのは、建前で(笑)

裏も表も知り尽くしている本当に国産オオクワに詳しい方々が販売されている
信用のおけるショップだということです。

この業界、信用がいかに大事かと言うことを私も含め、本当のオオクワ業者は
知り尽くしているのだと思います。

ですから、いまいま流行だからと外国産に走ることも無く、元々純国産には
有り得ない極太にも、見向きもせず、純粋に世界的にも稀少な純国産オオクワの
魅力を伝えていきたい・・・そういうピュアな心の持ち主?!シャイな人達です。

かな?!?!。


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 ■編集後記
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次回は、「次世代菌糸ビン」についてお伝えしようと思っておりますが、
この情報に関しては、以前よりかなりの情報をお寄せ頂いており、整理確認が
間にあいませんでした。

現在の市販の菌糸ビンについても誤解が多く、整理した上で、何かとわかり
にくい菌床や培養についてなるべくわかりやすくお伝えできれば・・・っと
試行錯誤です(笑)

どうなることやら・・・。

「さっぱりわからん!」と言われないように頑張ります(笑)


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