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マット飼育のマットについて

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■□□□□　　　　　～マット飼育のマットについて～　　　　□□□□■

2009.12.16　発行　　　　　　第８９号
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年末年始の休暇を利用してマット交換や菌糸ビン交換などオオクワのお世話を
しようと計画されている方も多いと思います。

準備はお早めに＾＾。

そうそう。

今年は早くも２５ｇオーバーの幼虫に育っているとのご報告をマット飼育者の
方々から多く頂いております。

私の経験や実験以上に「ＢＢスペック５」の添加剤としての完成度が高いようで
嬉しい限りです（笑）

市販のマットにダイレクト添加した方も２５ｇオーバー。

大きさだけなら菌糸ビン飼育でＢＢスペック５を使われている方々はもっと・・。

上手く羽化まで持って行ければ８０オーバー確定でしょう。

やはりたくさんの方に試してもらえばもらうほど、我ながらその成分の効きに
驚かされます（＾＾；

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　■マット飼育のマットについて
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ベテラン飼育者の方にとっては、「何を今さら・・・」って感じでしょうが
初心者の方々からご質問の多い「市販マット」について少々＾＾。

おさらいも兼ねて今一度確認って感じでお読み下さい（笑）

「マットで幼虫を育てるにはどんなマットを購入したら良いのでしょう？」

・・・よくあるご質問です（笑）

もちろん自分で一から作るオリジナル自作マットが一番良いのは当然ですが、
初めて飼育される方やマット作りにまだ自信の無い方は、飼育の流れや経験を
積むのに「市販マット」を使用されるのも良いかと思います。

余談ですが、初飼育の方で市販マットにＢＢスペック５をダイレクト添加した
だけで、現在２５ｇオーバーまで育てられている方もおられますので＾＾。

で。

この市販マット。いろんなメーカーやショップから発売されています。

ゆえにピンキリが混在しているのも事実です。

でもその前に、販売されているマットは大きく分けて３つのタイプに分類され
ます。

この時点で間違って購入してしまうと幼虫が育たないってことになっちゃいます。

ので。おさらいです（笑）

まずは、「未発酵マット」。

その名の通り、クヌギや広葉樹のホダ木を粉砕しただけのマットです。

このマットは、成虫飼育のマットにも使えますが、基本的に自作マットを製作
する時に使用するマットです。

このマットにお好きな添加剤を混ぜ合わせて発酵させ、幼虫飼育に使用します。

たまに初飼育の方で間違ってこの未発酵マットを購入される方がおられます。

これは、メーカーやショップがある程度飼育知識のある方を対象に販売されて
いますので、「クヌギ１００％」とか「微細」といったセールスポイントを
前面に出して販売しています。

ゆえに発酵？未発酵？何それ？っていった初飼育の方には紛らわしい限り。

「クヌギ１００％」だからコレだ！・・・ってことになっちゃうようです＾＾。

幼虫にとってはいい迷惑ですね（笑）

よほど運よく、キノコ菌が付いていないと、水分だけでは分解速度が遅い為、
幼虫からすれば「なかなか食べられないよ～」って感じです＾＾。

次に「発酵マット」。

あまり需要の無いせいか、販売していないショップもあります。

このマットは、未発酵マットに水分を含ませ、熱を加えて発酵させただけの
マットです。

オオクワの幼虫も食べないわけではないのですが、よほど良い材で無い限り
大きくは育ちません。

人間に例えるなら「米と水だけ」。

このマットも、にわか知識の初心者の方にとってはややこしく、間違って購入
される方も多いようです。

「発酵」「発酵済」と明記されていますので、「コレだ！」・・・と（笑）

何でこんな中途半端なマット売ってんだ？・・・ですよね。

それは。

このマットは、いわゆる２次発酵させて使用される方が購入されるマットなの
です。

要するにこのマットに添加剤を加え、さらに水分と熱を加えると幾分かさらに
発酵します。

オオクワマット飼育で言うところの「劣化」です。

でもこんなマットが好きな幼虫もいるのです＾＾。

外国産種の一部、オオクワならアンテなどの「ドロ喰い」系と呼ばれる種や
国産ノコギリクワガタなどです。

完成品は「二次発酵済」や「完熟マット」などと表記されたり呼ばれたりして
います。

で。最後に「添加済発酵マット」又は「添加発酵済マット」。

これが、オオクワマット飼育にそのまま使えるマットです。

マット飼育で言うところのいわゆる「市販マット」です。

添加されている添加剤はメーカーやショップによってさまざまですので、種類
も多く、まさに「ピンキリ」混在ですね＾＾。

ちなみにこの添加済発酵マット。

実際にはセールスネーム（スーパーマットとかカロリーマットとか添加剤の名前
が付いた○○マットとか・・・）が付いている場合ほとんどですので、そのような
ネーミングの付いたマットは添加発酵済みと考えて良いと思います。

いかがですか？

何を今さら・・・って方はＯＫですが、「ん？」って方はご確認を（笑）

まさか・・・間違ってませんよね＾＾。

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　■編集後記
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来年の為に、採集の下見に精を出しています（笑）

先日、知り合いの土建屋さんの紹介で、近畿の山林に行ってきました。

はじめは、「すげ～デカい樫の木の朽木がある」って聞いていたので、
チョット削ってみようか・・・程度の軽い気持ちで行ったのですが、

なんと、倒木どころかクヌギの大木の立ち枯れもあるではないですか！

しかもその場所は、有名どころではありませんが、オオクワの生息地です。

かなり良いと言うか、ものすごく魅力的な立ち枯れのクヌギの大木。

さっそく、山林所有者の方を紹介してもらい、買取の交渉をしてきました。

ただ、大きな問題が・・・。

それは、場所柄搬送にはヘリが必要とのこと。

ヘリコプター・・・です（笑）

でも。

それでも魅力ある大木。

早速、これまた林業関係者の方に紹介して頂いた専門業者（今では珍しい
キコリを本業にされている方）と現地で打ち合わせをし、ヘリのチャーター
（現在は、杉や檜の大木は切った後、ヘリで重機やトラックが入れる近くの
広場まで吊って移動させるのがふつーだそうです。）が来春可能かどうか
打診してもらいました。

とりあえず、詳細な契約は年明けになりますが、なんとかなりそうです＾＾。

でも。

こんなことしてまで、天然個体の採集してるから大赤字なんですけどね（爆）

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