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オオクワガタって捕れないの？

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■□□□□　　　　　～オオクワガタって捕れないの？～　　　　□□□□■

2010.4.18　発行　　　　　　第９１号
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オオクワが冬眠から目覚め、動き出す季節となってきました。

ＧＷあたりに産卵仕込みをしようと思っておられる方も多いでしょう。

マットも作り始めなきゃ・・・って方も＾＾。

何かとオオクワ飼育も忙しくなるＧＷ。

そんな中、「ＧＷにオオクワガタ採集に出向きます！」って宣言メールを
お送り頂いたガッツある方もおられます＾＾。

でも、「樹液採集は難しいと聞いていますので多分捕れないと思います。」

「ま～他のクワガタでも捕れれば・・・と」

頑張って下さい！としか言えませんが・・・。

コクワばかりだったりして（笑）

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　■オオクワガタって捕れないの？
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結論から言えば捕れます＾＾。

でもなかなか出会えないし、捕れない・・・これもまた事実です。

よく「乱獲によって野外個体が減った」・・・と言われる方がいます。

「乱」・・・これがポイントです。

ま～。所詮「虫」ですから、捕獲によって生態系が乱れたり、生息数が減少
するってことはまず有り得ません。

虫の生息数が減る原因としては、「自然現象」「駆除」「乱獲」が主な原因と
言われています。

まず「自然現象」。

これは、自然に減る・・・ではなく、自然破壊によるものです。

自然破壊と言っても何もオオクワを壊滅させようとした意図があるわけではなく、
宅地開発や過疎化などによって、オオクワの生息場所が減ってきていると言う
ことです。

宅地開発や道路整備・・・人間様にとっては便利になり有益な面があるのですが、
やはり自然破壊を行っている・・・と言う側面もあります。

オオクワの生息地だったところに高速道路が出来ちゃったり、ニュータウンが
出来ちゃったり・・・。

また、過疎化によって昔ながらの里山が無くなり、クヌギの生息地が消えてゆく
状況が生まれてきたりしています。

ま～。オオクワ愛好家からすれば「自然現象」による生息数減ととらえるしか
ありません。残念ですが・・・。

次に「駆除」。

これは、オオクワが増えることによって人間社会に悪影響を与えるようなことが
あれば、行われることでしょうが、そういった「虫」ではありませんので、
まずこれによる生息数減は無いでしょう＾＾。

で「乱獲」です。

始めにも書きましたが、「獲」でなく、「乱」に問題があります。

いくらオオクワが貴重な種で高く売れるからと言ってたくさんの方が捕獲を
行ったとしても、生息数減とまではなりません。

なかなか捕れないのは、昔から同じ。生息数とは無関係なことです。

日本固有の国産オオクワガタの生態を理解すれば納得できると思います。

ただ、問題は「乱」です。

これはたくさん捕るのではなく、捕る為に生息場所であるクヌギや樫の木を
破壊してしまうことです。

特に問題なのは、知識不足から台場クヌギなどを「鉈で削ってオオクワを探す」
・・・バカ者です（笑）

ノゴギリで枝を切ったり、幹を切ったり・・・大バカ者です！

台場クヌギは立ち枯れではありません。

生きている木です。

本当に枯れて死んでしまいますよ。

オオクワを捕るためにオオクワの生息場所を奪ってしまう・・・これが「乱獲」
なんです。

自生しているクヌギや広葉樹は、ムリに枯れさせなくても毎年自然に倒木や
寿命、また枝折れによって朽木が発生します。

なのに無理やり枯れさせて産卵床を作ろうと思うのか、ただの知識不足なのか
生きている木に鉈を振るうバカ者がオオクワ捕りにやってきます。

よく、採集業者の乱獲と誤解されているようですが、「プロは絶対そのような
採集は行いません」言い切れます。

自分の首を絞めることがわかっていますから＾＾。

プロは捕り方が違うだけで、乱獲は行いません。

もちろん大掛かりな採集時以外も所有者に許可を得たりして不法な採集も
行いません。

知識不足の一般採集家が一匹も捕れずに「乱」獲を行っているのです。

この「乱獲」による個体数の減少は我々オオクワ愛好家の知識向上努力と
マナーによって防ぐ事が可能です。

捕れない一番の原因は、知識不足。

「オオクワが捕れない」と無茶な採集方法を行う前に、オオクワを捕る事が
可能になる生態勉強を行って欲しいものですね＾＾。

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　■編集後記
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さて。

ビジネスメルマガでも書きましたが、クヌギの立ち枯れ大木の解体は順調に
進んでいます＾＾。

結構「好き」ですから・・・。

オオクワ以外のいろんな虫にも出会えますので、あらためて共存共生や自然の
サイクル、生態系の勉強にもなります。

もちろん、オオクワガタの生態、行動を目の当たりに出来るのですから、
たまりません！（笑）

まさに、マニアックな知識の宝庫っス＾＾。

幼虫や蛹は網で囲って放置。

これも楽しみです＾＾。

メルマガ企画が行えるかどうかも懸かってますからね！（笑）

解体した朽木は、カワラタケ栽培、培養に今年も挑戦してみます。

上手く行けば良い実験になりますから＾＾。

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