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オオクワガタ屋外飼育の寒さ対策

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■□□□□　　　～オオクワガタ屋外飼育の寒さ対策～　　　　□□□□■

2011.1.16　発行　　　　　　第９７号
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お正月はゆっくり過ごせましたでしょうか？＾＾。

私の田舎は、大晦日から元旦にかけて十数年ぶりの大雪に見舞われ、
交通寸断？陸の孤島と化してしまいました（笑）

車で出かけることも出来ず・・・。

ならば歩いて「初詣」・・・といっても田舎の神社は少し離れた丘の上・・・

チョット遠い・・・。

って言うか・・・大雪だし・・・。

パソコンも無く、なぜか携帯もつながらない。なんで？（爆）

しかたがないのでテレビ見て・・・あとは・・・喰っちゃ寝。

子供は、ずーとＰＳＰ。

そんでもって。

自宅に戻った３日からは、我が家に都会の親戚が集まってきましたので、
ホスト役として大わらわ＾＾。

年末にしっかり、きっちり、大掃除と整理整頓した自宅は・・・

ちびっ子達にひっくり返され、大事な手元飼育のオオクワ達もいじられ・・・

息子と共にオオクワガードマンと化していました（笑）

ふーっ。なんとか守りきった（＾＾；

と。そんなお正月でした（笑）

なのに？

本年初のメルマガが遅くなってしまいましたのは、自宅に戻ると・・・。

「メールがイッパイ（笑）」だったのでした＾＾。

大雪が降ったせいなのか。あまりにも寒い日が続いたせいなのか。

お年賀メールの他に、オオクワの寒さ対策や限界温度に関するご質問メールが
思いのほか多く、メルマガを書く余裕もありませんでした＾＾。

メールを頂きました方々へは遅くなりましたが、やっと全てのメールに
一旦は、ご返信メールをお送りしました。

ので。

今日のメルマガでは、この「気になる？」「心配している方が多い？」
オオクワと寒さについてを取り上げてみました＾＾。

それと。

昨年のメルマガ企画で先行プレゼントいたしましたＰＤＦファイル。

「オオクワガタ飼育知識～上級編～」ですが、年明けリリースと告知して
おりましたせいか、年末から年始にかけて、お問い合わせを多数頂きました。。

ありがとうございます。

こちらは、リリースの運びとなりました。

　▼詳細はコチラのページをご覧下さい。

　「オオクワガタ飼育知識～上級編～」

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　■オオクワガタ屋外飼育の寒さ対策
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「屋外飼育なのですが、今年は大雪。大丈夫でしょうか？」や、

「室内ですが、暖房の無い部屋で気付けば朝は氷点下ですが・・・」や

「屋外物置を利用していますが、外気温が氷点下の場合はどうでしょう？」

などなど。

大雪が降って皆さん急に心配になられたようです＾＾。

当然ながら、暖房の効いた室内で育てるとか、温室のような定温飼育が
理想ではありますが、一般的には「無理」って言う場合が多く、屋外等で
飼育されている方も多いと思います。

私も田舎の飼育小屋は、自然の中に囲いをしただけのもの。

直接の雨、風、雪は防げますが、空調設備はありません。

でも、大丈夫です＾＾。

前にも少し触れましたが、元来オオクワは寒さには強いクワガタです。

ただ、氷点下・・・凍ってしまえばアウトです。

これは、成虫も幼虫も同じです＾＾。

でも、屋外飼育の場合、外気温が氷点下になることは、冬の時期しばしば
あります。

一日中ではなくとも、朝方とか一時的に氷が張るようなマイナス気温になる日が
続く場合もありますし、北の地方では一日中マイナス気温が続く場合もあります。

このような場合は「アウト」なのか？・・・ですね。

結論から言いますと、チョットした工夫で「セーフ」です（笑）

要するに外気温がマイナスで凍るような寒さでも、オオクワ自体がその温度に
さらされているかどうか・・・と言うことです。

幼虫の場合は、マット自体が凍ってしまっているか・・・がポイントです。

もちろん一時的にでも凍ってしまえば、基本「アウト」です。

でも・・・。

自然界では、一日中氷点下の中でも、大雪が積もった下でも、朽木の中で
オオクワの幼虫は、生き延びています。

と言うか、そんな寒さの中でも幼虫は冬眠せず、朽木をかじりながら餌を求めて
動き回っています。

もっとも、朽木の中まで温度が下がると活動を停止してしまいますが・・・。

ではなぜ？自然界のオオクワは外気温がマイナスでも大丈夫なのか？

・・・ですよね。

これは、少し難しい話になりますので、ザックリと言いますと、「木」・・・
「木材」に守られているからです＾＾。

ですので、材飼育の場合も同じです。

「木」「木材」？？？

そうなんです＾＾。

自然界で朽木の中で育つ幼虫は、材飼育同様、幼虫が食すことは出来ない
「木材」のある成分で守られているのです。

遮温壁のようなものです。

ですから、外気温が朽木の中に伝わりにくく、温度変化もなだらかなのです。

マット飼育の場合、発酵させることによって、この木材のある成分を全て分解
させ、幼虫が食べられるような状態に作り上げています。

要するにマット飼育は全て幼虫の餌状態にしているのです。

基本的に菌糸ビン飼育も同じです。

自然界での朽木や材飼育の場合は、幼虫の回りが全てマット飼育のように
餌になっているわけではありません。

ですから、マット飼育は人工飼育ならではのスピードで幼虫が育っていきます。

が。

外気温はダイレクトに伝わってしまいます。

逆に、自然界での朽木や材飼育の場合は、すぐに食せる餌がマット飼育より
少ないですので、当然成長スピードも遅く、羽化までに約２年程度かかります。

しかし、屋外に放置していても外気温や急激な温度変化から守られている
わけです。

自然ってスゴイですね～（笑）

で。

じゃ～。

マット飼育等人工飼育下での場合、屋外での飼育はどうすれば良いのか？

ですが・・・。

まずは、風（寒風）が直接ボトルに当たらないようにします。

方法としては、ダンボール箱等にボトルを入れ、屋外物置内とか玄関先とか
吹きっさらしじゃ無いところに置く。

・・・ボトルがガラスビンの場合は、これだけでほぼ大丈夫です。

ブロー容器やＰＰボトルといったプラ容器は、ガラスと比べて熱伝導が早い
ですので屋外飼育には適していません。

と言うか避けたほうが良いです。

私の経験でも、飼育小屋内で同じように飼育していたにもかかわらず、
ガラスビン内の幼虫は大丈夫でもブロー容器の幼虫は全滅・・・という
経験があります。

恐らく氷点下に陥ったものと思われます。

ただ、オオクワの幼虫は急激な温度変化にも弱いと言われています。

ので。ひょっとしたら氷点下で凍ったわけではなく、急激な温度変化の繰り返し
が原因だったのかもしれません。

日中は太陽のお陰で冬場でも気温が上がりますが、夜や朝方は氷点下になる事も
しばしばありますから・・・。

皆さんも経験がお有りかと思いますが、室内飼育でもガラスビンの方が
ブロー容器やＰＰボトルよりも大きく育った・・・ってことは無いですか？

特に菌糸ビン飼育をされている方は多いのでは？

恐らくこれは、急激な温度変化が幼虫の食いを落とす要因になっているものと
考えられます。

なんせ、臆病なクワガタですから＾＾。

さらに菌糸ビン飼育では急激な温度変化は、「菌勢」「劣化」とマイナス要因
となりますから禁物です。

やはり、屋内、屋外においてもボトルはガラスを使用するのが良いようです。

私も、定温温室はプラボトルを使用していますが、飼育小屋はすべてガラスビン
を使用しています。

ガラスビンは、「重くて割れる」と言う面からプラボトルやＰＰボトルを
使用する方も多いようですが、飼育面からはガラスビン・・・ですね＾＾。

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　■編集後記
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田舎は、オオクワガタが多く棲む日本でも有数の生息地なわけですが、
それ以外は何も無いです（笑）

自然豊かでいいよな～って思うのですが、やはり住もうとは思いませんね＾＾。

今回の大雪なんか、外に出るのも大変で・・・。

何もすることが無い。（爆）

ので。

しかたがないので、雪の中、近くの雑木林を偵察に行きました。

でも。

一面真っ白。

雪の重みで折れている木も多数。

それでも、昔からあるオオクワの棲む台場クヌギや巨木は難を逃れていました
ので、一安心しました＾＾。

しかし・・・。

ウロウロし過ぎて「服がびしょびしょ」・・・ヤバイとは思ったのですが・・・。

帰ってみるとやっぱり・・・。

小学生の子供のように４０過ぎのおっさんが、親戚のじいちゃんばあちゃん達
から一斉に「正月早々何してるの！」と本気で怒られてしまいました（爆）

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